道路行政セミナー


道路行政セミナー・ 9 月号

ROAD ADMINISTRATION SEMINAR・ 2017 September
平成29年09月26日発行
Index
特集
永平寺大野道路の全線開通とその効果について
・・・国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所 計画課
訴訟事例紹介
自動車で交差点左折時に、移動式ガードレールの基礎部分に接触し、車両が損傷した事故について、ガードレールの設置管理瑕疵が争われた事例
<平成27年1月13日 福岡地方裁判所判決>
・・・国土交通省 道路局 道路交通管理課
TOPICS
山形県長井市ラウンドアバウトの取り組み
特別豪雪地帯でのラウンドアバウト
・・・長井市 建設課 建設整備係
地域の取り組み事例
  • 道路占用システムの電子化率向上のための取り組みと今後の展望について
    ・・・国土交通省 北海道開発局 建設部 建設行政課
  • 島根県における道路の落石対策について
    ・・・島根県 土木部 道路維持課
  • 橋梁直営点検の取り組みについて
    ・・・島根県 江津市 土木建設課
特集
国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所 計画課
◆Point
平成29年7月8日(土)に、国道158号 中部縦貫自動車道 永平寺大野道路(永平寺IC~上志比IC)が開通しました。今回の開通により、永平寺大野道路は全線開通となりました。
 本稿では、全線開通によって期待される様々な整備効果についてご紹介します。
訴訟事例紹介
国土交通省 道路局 道路交通管理課
◆Point
【事案の概要】
本件は、原告の運転する自動車が、狭小路から幅員の広い道路に左折進入する際、交差点付近に設置された移動式ガードレールの基礎部分に接触し、車両を損傷させた事故について、ガードレール基礎部分を管理する被告に対し、国家賠償法2条1項に基づく損害賠償請求がなされたもの。
【判決要旨(棄却)】
本件ガードレール基礎部分は、原告が前方に対する安全注視義務を尽くしていれば、視認可能であり、当該基礎部分には反射テープ貼付による注意喚起もなされていたのであるから、通常有すべき安全性を欠いているとはいいがたく、被告の設置又は管理に瑕疵があったと認めることはできない。原告は、本件交差点付近が狭小路であること及び本件交差点手前でガードレール基礎部分が視認できなくなること等により設置又は管理に瑕疵があったと主張する。しかし、原告車から見て交差道路は優先道路であり、徐行義務が課されるなか、狭小路からの進入であることも考慮すれば、なお一層付近の状況を注視すべきであり、また、交差優先道路に進入する際、通常、前傾姿勢で状況を確認することからすれば、本件交差点手前でも、運転席から視認可能と評価できるため、原告の主張は、被告の設置又は管理の瑕疵を否定した上記判断を左右するものではない。
TOPICS
長井市 建設課 建設整備係
◆Point
本事業は、山形県長井市平山地内の市道交差点に仮設ラウンドアバウトを設置し、雪に着目した社会実験を実施しているものである。長井市は特別豪雪地帯に指定されており、例年最大積雪深は約1mに達している。また、特別豪雪地帯にラウンドアバウトが導入された事例は無く、今後の本格運用や全国の積雪地への展開を視野に入れた課題の抽出とその対策立案を行うものである。
地域の取り組み事例
国土交通省 北海道開発局 建設部 建設行政課
◆Point
道路占用システムにおける北海道開発局のこれまでの利用促進のための取り組み概要と今後の展望についてご紹介します。
島根県 土木部 道路維持課
◆Point
平成28年5月、島根県道で斜面からの落石により死亡事故が発生。これを受け、島根県は、専門家からなる「落石事故再発防止検討委員会」を設置。
 同委員会から出された提言を踏まえ、県は同年9月に「落石に係る道路防災計画」を策定。当該計画に基づき着手した取り組みについて紹介する。
島根県 江津市 土木建設課
◆Point
平成26年7月より、5年に1度の近接目視による橋梁の定期点検が義務化され、島根県江津市でも外部委託のための予算確保が大きな課題に。
 職員自らの技術力を向上させ、限られた予算の中で効率よく点検・補修を行い、橋梁の長寿命化を推進するため、江津市が開始した直営点検の取り組みについて紹介する。
編集後記
 この時期に街中をウォーキングしていると、ふと甘く強い香りが漂うことがあります。香りの先を見るとそこには“金木犀(きんもくせい)”が咲いており、オレンジ色の小さな花から漂う香りが秋の訪れを感じさせてくれます。また、幼少期に自宅の庭に植えられていた想い出からどこか懐かしさを感じる「癒し」の香りでもあります。

 “金木犀”は9月中旬~10月下旬を開花時期とする秋の花です。開花期間は3日、長くても10日と非常に短いものの、その香りの強さは印象深く残ります。
 原産地である中国において“金木犀”の香りは、「千里先まで届く」と言われるほど強いことで知られ、古くから沈丁花(じんちょうげ)や山梔子(くちなし)とともに「三香木」(さんこうぼく)としてお香や香水に使われてきました。最近では、高いリラックス効果が得られるとして、アロマテラピーやポプリに用いられています。また、香りの成分である「オレキシン」には、食欲につながる脳内物質を抑制し、空腹感を感じにくくする効果があるようで嗅ぐだけでダイエットも期待できるといわれています。香りを楽しむことで痩せられるとはにわかには信じられませんがウォーキング途中で“金木犀”の香りが漂ってきたら息を深く吸い込みたいと思います。

 一方で“金木犀”は、空気の汚れにとても敏感な植物であるため、一定の空気環境を整えなければ、成長が遅れることや花が咲かないことがあります。今、世界ではEV(電気自動車)化等、クリーンなエネルギーへとシフトする動向が見受けられます。このような取組みは、私たち人間だけでなく植物にも優しい環境となるので、毎年楽しみにしている“金木犀”の成育にも良き環境となるよう大きな期待を寄せています。
 
 秋の訪れを感じさせてくれる“金木犀”の香り。都心で暮らしている私にとって、季節の移ろいを感じることができる数少ない瞬間です。花が咲いているのはほんの数日と短い期間ですが、毎秋、ウォーキングの楽しみとなっています。(K)
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(一財)道路新産業開発機構 松澤・近藤
・TEL:03-5843-2911 ・Mail:RAseminar@hido.or.jp
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