| 98年3月16日、東京・九段会館で第5回VERTISシンポジウムが開催された。ITSの進展にともない国際標準の重要性がますます高まっている状況を受けて、「ITS標準化の取り組みと展望」をテーマに産学官の有識者から講演が行われた。 中原恒雄VERTIS副会長の開会の辞で始まり、「日本の国際標準化政策の在り方」と題して藤田昌宏通商産業省工業技術院国際規格課長が、「マルチメディアとITS」と題して渡辺久晃郵政省移動通信課課長補佐が講演した。 続いて川嶋弘尚ISO/TC204国内委員会委員長が基調講演を行った。この中で川嶋教授は今後の方策として、ITSシステムアーキテクチャとの連携、各WGとの連携、規格の提案と現場からの要求との融合が重要だとし、日本の課題としてプラットフォームの提案を指摘している。 ![]() ![]() また、ISO/TC204国内委員会の事務局である(社)自動車技術会から村上昇担当理事が「我が国の標準化の取り組み体制」について講演。「我が社のITS戦略と課題」として、(株)デンソー、住友電気工業(株)、日産自動車(株)の各企業からもその取り組みについて講演が行われた。 世界規模の協力と競争で進められている国際標準については、産学官が一体となって取り組む必要があり、その意味でも多くの産学官が参加した今回のシンポジウムは、時宜を得た有意義な催しであった。 |
新たに21番目の利用者サービスを追加![]() 97年12月の5省庁連絡会議(警察庁、通商産業省、運輸省、郵政省、建設省)において、日本のシステムアーキテクチャ策定の基本方針が検討され、その後、策定作業が進められている。 日本のシステムアーキテクチャの策定にあたっては、「ITS全体構想」を基本とし、これに示された20の利用者サービスを「ITSの基本的な領域」(図のa)とした。これら20の利用者サービスの概念については、道路交通と鉄道、船舶、航空機などとの連携による人流と物流のマルチモーダルサービスをふくむこととしている。 さらに、高度情報通信社会との相互接続性や相互運用性を確保するため、新たに21番目の利用者サービスとして、「ITSと調和させるべき領域」(図のb)を設定した。 広く意見を求め、システムアーキテクチャ策定の前提とする個別利用者サービスを検討 ITS全般にわたる個々のシステムイメージを具体化するため、新たに追加したサービスもふくめた21の利用者サービスのもとに、約50の個別利用者サービスを設定し、これを前提に今後、システムアーキテクチャを策定し、ITSの全体システム像を明らかにしていくこととなる。 システムアーキテクチャは、中間段階も含め、内外にオープンな形で策定作業が行われ、国内の産学への意見照会や海外への情報発信には、VERTISが5省庁に協力。システムアーキテクチャの前提となる個別利用者サービス(案)についても、VERTISではホームページhttp://www.vertis.or.jp/を使い、E-mailによる意見の募集を行った。 |
| カーナビゲーション出荷累計台数は、92年の出荷開始以来、昨年末で約280万台に達したが、そのうち96年4月にスタートしたVICSのユニット普及台数が44万台を突破した。この2年間のカーナビ出荷台数169万台のうち26.19%をVICSが占めており、今後ますますこの割合は増えていく傾向にある。 昨年度1年間だけで31万4千台を出荷し、増加傾向にあることから、VICSセンターでは98年を「VICS普及の正念場の年」と位置づけ、今年度末のVICSユニット普及目標を最低80万台としている。そのため、体制の強化、体系的な普及促進策を実施する方向で検討を進めている。 VICSセンターでは、今後も四半期毎にこうしたデータを収集し、VICSユニット普及に向けた取り組みの基礎データとしていく意向である。 情報提供エリアについても着実に拡大し、3月31日からは兵庫で情報提供を開始。世界最長の吊り橋(3,911m)の明石海峡大橋でも4月5日の開通と同時に情報提供を始めた。 今後も全国に向けてサービスエリアの拡大をめざしている。 |
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