Section1:XMLが登場した背景
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Section1-1:インターネットの普及
1950年代後半〜1960年代前半の米国防省から始まる分散ネットワークの研究は、大学や研究機関によって発展をしてきました。この分散ネットワークを「インターネット」と呼ぶようになったのは、1982年にTCP/IPが分散ネットワークプロトコルとして採用されたときからといわれています。(現在のインターネットの原型は、この時点に出来上がったといってもよいでしょう。)以下に、1982年からのインターネットのホスト数の推移を掲載しています。

インターネットホスト数の推移

1991年にWWWとHTMLがCERNからリリースされ、1993年に初期型Webブラウザ「Mosaic」が普及することで、インターネットが世界中へ急速に広まっていきます。このようにインターネットの普及は、WWWやHTML、Webブラウザが大きく寄与しています。
このHTMLは、1991年以前のテキストをベースとした表現方法を一新し、

カラフルな画像データや自由なページレイアウトによる多彩な表現能力
リンクによる文書の別の個所や別の文章への移動能力
(インターネットサーフィンという言葉さえ作り出されました。)

を持つプレゼンテーション記述用のマークアップ言語として開発されました。(HTMLは、ISOが1986年に制定したSGMLをベースに作成されました。)現在インターネットでは、HTMLの表現力や移動能力を駆使して、営利・非営利、個人・企業を問わずWebコンテンツが開発されています。フレーム機能やCGIをはじめとする機能拡張やアプリケーションの技術発展に伴い、HTMLは、情報検索、コミュニケーションや電子商取引など HTML本来のプレゼンテーション機能を超えた能力が求められています。
Section1-2:HTMLの限界とXMLの登場
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WebとHTMLおよびブラウザは、現在のインターネットには必要不可欠なものであり、これらを前提に情報公開や各種サービスが実現されています。しかし、HTMLは、本来情報公開を目的としたプレゼンテーション用の言語仕様です。そのため、インターネットが普及し、様々な用途で使われ始めるとともに、以下のような限界が指摘され始めました。
●自由に拡張できない=「拡張性」
●構造を定義できない=「構造性」
●データ定義ができない=「正規性」

SGML、XML図
このようなHTMLの限界が指摘された結果、W3Cは、HTMLの親言語であり、「拡張性」「構造性」「正規性」をもつSGMLのWeb対応化が実施されました。しかしながら、SGMLは、言語仕様自体が煩雑であり、Webに実装するには、不要な部分も多くありました。そこで、SGMLの長所を加え、短所を取り除いた、拡張可能なマーク付け言語(eXtensible Markup Language)=XMLと呼ばれる言語が登場しました。

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Index

Section1の参考文献
World Wide Web ConsortiumのXML関連仕様書
Internet SOCiety「History of the Internet」
Javaコンソーシアム XML部会の資料
・「XML完全解説」XML/SGMLサロン著,技術評論社
・「XMLがビジネスを変える」岡部恵造著,SE

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