Section3:XMLの発展
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Section3-1:XML関連の仕様策定状況
XMLに関わらず、W3Cでは、以下の図のような手順で仕様や規格を策定しています。

W3Cでの仕様策定の方法

標準化プロセス 意味 期間
Working Draft (WD) 作業案 仕様検討段階 (Last Call WD:関連するWGのレビューを含めた最終的な仕様検討段階) 3ヶ月
(通常3週間)
Candidate Recommendation (CR) 勧告
候補
実装実験とそのフィードバックの段階 0〜1年
Proposed Recommendation (PR) 勧告案 仕様レビューの段階 4週間
程度
Recommendation (REC) 勧告 仕様が承認された段階、正式勧告 即時

以上のプロセスで作成される仕様書は、W3Cのホームページ上で、途中経過も含め公開されているため、例えばXML関連のアプリケーションの開発もW3Cに参加していなくても素早く対応ができます。
また、仕様・規格の実装実験も同時に行っているため、勧告として出来上がったものは、非常に完成度の高いものとなっています。 したがって、高度な信頼性と各ベンダー技術対応の速いW3Cの関連規格仕様は、 インターネット上では、ISOのような規格関連に対する強制力をもたずとも非常に大きな影響力をもつことになります。 そのような中で、W3Cでは、以下のようなXML関連の規格を現在検討しています。

分類 規格名 規格内容 2001年1月現在
XML Core XML1.0 Second Edition 1998年2月勧告の誤記などを修正した仕様 2000/9
勧告
Namespaces in XML 1つのXML文書内で複数のXMLサブセット(DTD、スキーマ)を利用するための仕様 1999/1 勧告
XML Inclusions1.0 XML文書を埋め込むための処理モデルとシンタックスを規定する仕様 2000/10 作業案
XML Information Set XML文書の抽象的なデータセットを定義するための仕様 2000/7 作業案
XML Fragment Interchange XMLデータの一部を電文としたり保管するための仕様 1999/6 作業案
スキーマ XML Schema Part 0: Primer XMLのデータ構造を記述するための仕様。Part0は、入門編 2000/10 勧告候補
XML Schema Part 1: Structures XMLのデータ構造を記述するための仕様。Part1は、構文編 2000/10 勧告候補
XML Schema Part 2: Datatypes XMLのデータ構造を記述するための仕様。Part2は、データ仕様編 2000/10 勧告候補
クエリー XML Query(要求仕様) XML文書から、データを抽出するための検索機能を提供するための仕様 2000/8 作業案
リンキング XPath1.0 XML文書内のパスを指定する仕様 1999/11 勧告
XLink XML文書のリンク属性を規定する仕様 2000/12 勧告案
XPointer XML文書内の文字列、要素、オブジェクトなどへのリンクを記述するための仕様 2001/1 最終作業案
XML Base XML文書におけるBASE属性を規定する仕様 2000/12 勧告案
プロトコル XML Protocol(要求仕様) generic XML protocols(汎用プロトコル)、domain-specific XML protocols(特定領域専用プロトコル)および、transport/transfer protocols(XMLプロトコルを運搬するベースプロトコル)についての仕様 2000/12 作業案
メタデータ RDF Model and Syntax XMLベースのメタデータを記述すためのモデルと構文を記述した仕様 1999/2 勧告
RDF Schema1.0 XMLベースのメタデータを記述するスキーマ仕様 2000/3 勧告候補
署名 XML-Signature Syntax and Processing XML署名の発行と検証 の手続き及び文法についての仕様 2000/10 勧告候補
Canonical XML 1.0 XML文書のデータの正規表現(Canonical Form)を規定した仕様 2001/1 勧告案
スタイル XSL1.0 XMLにスタイル付けをする仕様 2000/11 勧告候補
XSLT1.0 XSLを変換するための規則に関する仕様 1999/11 勧告
XSLT1.1 XSL1.0のエラーを修正したもの 2000/12 作業案
HTML XHTML 1.0 HTML 4.0をXMLで再定義した仕様 2000/1 勧告
XHTML Events XHTMLのイベンハンドラを定義した仕様 2000/8 作業案
XHTML Basic XHTMLを機能させるための必要最小限のセットを定義した仕様 2000/12 勧告
XHTML 1.1 Module based XHTML XHTMLのモジュール化(部品化)するための仕様 2000/1 作業案
変換 XForms1.0 XHTML、WMLなど利用デバイスに応じたUIをXMLで提供するための仕様 2000/12 作業案
数式 MathML1.01 XMLによって数式を表現するための仕様 1999/7 勧告
MathML2.0 MathML1.0のすべての項目を見直したもの 2001/1 勧告案
画像 Scalable Vector Graphics (SVG) XMLベースのグラフィックス・データ記述言語 2000/11 勧告候補
音声 Voice Browser WG speech grammars(話し言葉の認識構文)、Voice Dialog(音声対話)、 Speech Synthesis(話し言葉の合成)、Natural language representation(自然言語表示)、Multimodal systems(多対会話システム)、Reusable Dialog Components(対話再利用)について仕様を検討中 2000 作業開始
テレビ TV Web WG Related URL-schemes(TVチャンネルをURIスキーマで定義)、Specific use of HTML(TVサイドが必要とするWeb仕様)などを検討中 1998/初旬作業開始
マルチメディア Synchronized Multimedia Integration Language (SMIL) 1.0 独立したマルチメディアオブジェクトを1つの同期マルチメディア表現に統合するXMLベースの言語仕様 1998/8 勧告
SMIL 2.0 SMIL1.0からの属性定義の変更 2000/9 作業案

Section1 Section2 Section3
Index

Section3の参考文献
World Wide Web ConsortiumのXML関連仕様書
JavaコンソーシアムXML部会の資料

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